遺跡・史跡ウォーキング部会報告 秋の散策「谷根千に昭和の香りを求めて」

2017年10月7日(土)13:00~16:00

JR日暮里駅集合~朝倉彫塑館~天王寺五重塔跡~谷中銀座商店街~根津神社~東京メトロ根津駅解散

昭和の香りを残す谷根千(谷中・根津・千駄木)に行ってきました。参加者は総勢13名、まずは彫塑家の朝倉文夫のアトリエと住居だった朝倉彫塑館へ。ここには早稲田にある大隈重信像と同じ型で作られたFRP製の像があり親近感を覚えます。他にも著名な作品がありますが特筆すべきは建物の素晴らしさです。洋室と和室の調和と随所に施された巧みな造作、よく考えられた中庭や屋上庭園の配置等々には驚くばかりです。ここは絶対のオススメです。


続いて谷中霊園内の天王寺の五重塔跡へ。その横では地元の谷中まつりの開催中で女性がフラダンスを踊っています。学生の頃に読んだ幸田露伴の「五重塔」を思い出しつつ塔の礎石を眺めると作品の印象よりも小さく感じます。谷中霊園は墓参者だけでなく散歩者らしき人もたくさんいます。ここに五重塔があれば立派なランドマークになることでしょう。実測図も残り「復原」も可能とのことですが、さて費用は一体いくらかかるのでしょうね。
谷根千の見どころのひとつである築地塀を眺めつつ岡倉天心記念公園に向かいます。天心の邸宅兼日本美術院跡に作られた公園です。六角堂内にある天心座像(平櫛田中の作)が谷中まつりの期間だけご開帳?されていました。さすが田中、天心の人となりまで伺える見事な出来映えです。でも金ピカじゃないほうがいいなあ…。
文化の秋を堪能したあとは賑やかな谷中銀座商店街に移り散策を楽しみます。外国の人も少なからずいて、たこ焼き屋で某先輩が流暢な英語で「美味いですか?」と尋ねたところ、日本語で「オイシー、オイシー」と答えたとか…。商店街の賑わいは結構ですが観光地化しつつあるのが少し気になります。谷中の素朴な持ち味は失ってほしくありません。
そして「へび道」と呼ばれる路地裏の小道を通り根津神社に向かいます。ここはかつて藍染川という小川だったそうで、進行方向の右は文京区千駄木、左は台東区谷中と区境になっています。たこ焼きでビールを飲んだ千鳥足の先輩方にとって蛇行した「へび道」は歩きやすかったことでしょう。
傾きかけた午後の陽差しのなか根津神社に詣でれば、結婚式を挙げたカップルや早めの七五三を済ませた家族などの姿が…。のどかな秋の好日です。ここで解散の後、有志は近くの中華料理店での反省会に臨みます。今日の感想から始まり談論風発、大いに“反省”し、一行はご機嫌で家路についたのであります。

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