第10回ビジネス研究会報告

日  時 2025年5月28日(水) 19時~22時
場  所 台湾菜館 弘城
研修内容 公共インフラと組織文化の交差
副  題 鉄道のお仕事
担当講師 内山 健 セメントターミナル株式会社 代表取締役社長
          (1988年社会科学部卒)
参加者  17名(講師含む、新規参加者2名)

内山氏から日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)勤務時代の運転士としての体験や、労働組合担当者であった経験から、JRグループにおける労組の変遷や組織文化の課題について発表していただいた。

貨物鉄道輸送の特性、鉄道=公共インフラとしての重大な責任があり、そのため運転士に対しては極めて厳格な基準が求められる一方、「教育」という名の行き過ぎた指導(例:些細なミスでも厳しい懲罰や精神的圧迫を伴う叱責)や組織の構造的な問題から事故が発生する経緯についても説明があった。

実例として福知山線脱線事故に触れたが、そもそもなぜ事故が起こるのか、その要因は「違反」と「エラー」であるとして、労働組合間の対立や肥大化した組織内で、いかに事故を防ぐか、難しさや問題点が指摘された。

福知山線事故の記憶は参加者に残っており、参加者各自が安全管理の重要性について再認識する機会となった。

 

次回 第11回ビジネス研究会研修 特別企画

7月30日(水) 遺骨収集活動について 講師 三沢清太郎氏

を予定しております。

 

 

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