第13回ビジネス研究会活動報告

日  時 2025年12月13日(土) 12時~15時

場  所 健康中華庵 青樺 武蔵新田駅前店

研修内容  AI時代の経営課題と戦略インパクト   

担当講師 青柳 奨氏(2000商学部卒)

参加者  16名(講師含む)

今回の研修では、モルガン・スタンレーにて全社的な業務効率化を担当されている青柳奨氏より、「AI時代の経営課題と戦略インパクト」をテーマに、AIを経営にどのように位置づけるべきかについて講義をいただいた。

講義では、AIを単なる業務効率化ツールではなく、経営判断に至るまでの前工程(情報整理・論点抽出・最適化)を担う存在として捉える視点が示された。AIは人に代わって判断するものではなく、人がより良い判断を行うための下準備を引き受ける存在であり、その活用の巧拙が経営の反応速度を左右する点が強調された。

また、マイクロソフトやJPモルガン・チェース、アマゾンなどの事例を通じて、AI活用の本質はコスト削減ではなく、経営力そのものの強化にあることが示された。AIを「仮想社員」「業務主体」として設計し、人は判断や創造的業務に集中するという考え方は、日本企業にとって示唆に富む内容であった。

講義後の意見交換では、AI導入に伴う組織設計や人材育成、AIを使わないことの競争上のリスクについて活発な議論が行われ、AI前提の経営への転換が避けられない現実を改めて認識する機会となった。本研修は、AI時代の経営とは新技術の選択ではなく、「何をAIに任せ、何を人が担うか」という任せ方を選ぶことにあるとの認識を共有する、有意義な研修であった。

 

次回ビジネス研究会研修 特別講演

2026年2月28日(土)12:00~ (場所は後日ご連絡)

講師 有限会社フォレスト
代表取締役 鍋谷 孝様

蒲田切子の魅力についてお話いただきます。

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