つか版 忠臣蔵 観劇会(12月9日)

12月9日(火)、大田稲門会では、つかこうへい作・横内謙介演出「つか版 忠臣蔵」を6名で観劇しました。

「忠臣蔵」とは、元禄14年に起きた赤穂事件を基に、大石内蔵助率いる赤穂浪士47人が1年10ヶ月後に吉良邸に討ち入り、主君の仇を討ち果たし、その足で浅野内匠頭の墓前に討ち入り成功を報告した、という誰でも知っている話です。当時の武士道を描いた忠義と自己犠牲の物語として美談にされて有名になり、現代ではテレビドラマや映画などの題材に選ばれています。

演出家により多少の違いはあるものの、ストーリー展開は頭で思い描いていました。しかし、開演直後からものの見事に裏切られました。舞台上には、怒鳴り、罵り、泣き、笑い、感情をむき出しにする役者たち。これは時代劇なのか、それとも現代劇なのか?

初めて“つか作品”を体験した私は、戸惑いでいっぱいです。“つか作品”は、物語を丁寧に説明するというより、感情そのものをストレートにぶつけてきます。特に強く残ったのは、役者の存在感です。圧倒的な台詞の量、まさに体力勝負の芝居、感情がMAXに振り切れている。これこそが本物の演技なのか!!!その“生々しさ”に圧倒され、観ているこちらまでエネルギーが消耗しました。

「こんな舞台は、正直はじめてだった!!」観劇後、私を含め参加者の多くが口にした第一声です。

私個人の率直な感想は、「かなり疲れた」「理解できていない。でも、なぜか目が離せない」「頭で考えるヒマがなく、自然に体で受け取めていた感じ」「面白かった、とは言えないけど、なぜか充実した」

「つか版 忠臣蔵」は、英雄を讃える物語ではなかったです。人間の弱さ、疑い、醜さを容赦なく突きつけてきました。だからこそ、「忠臣蔵は立派な話」という固定観念を持っていた私は、強い衝撃を受けたのかもしれません。

こういう舞台って、好きか嫌いかは、まだ分からない。

けれど、確実に心に引っかかる。

今回の観劇会は、そんな“初つか体験”ならではの余韻を残す一日となりました。

いや、本当に疲れた~

平井達哉(87教育)

 

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