日本酒愛好会例会報告

9月27日、日本酒愛好会の例会を、下丸子の「一休」で開催した。

今回は、世話人がセレクトした日本酒を味わうために、下丸子の人気店「一休」の飲み放題付きコースメニューを頼み、そこに三種類の日本酒を持ち込んだ。

今回のテーマは「酵母」。明治政府は醸造協会を設立し、酒造りに最適の酵母を探り純粋培養して全国の酒蔵に配る仕組みを開設した。

今回セレクトした酒は、「協会酵母第7号」を抽出した長野県宮坂酒造の「真澄」、二つ目が静岡県で銘酒として有名な自家栽培酵母を持つ焼津の「磯自慢」、そして輸出に力を入れワインとの競合の中で磨かれた栃木県小山の小林酒造が「ワイン酵母」を使い仕込んだ「鳳凰美田」の三種類であった。それぞれに特徴がありながら飲みやすく至福の酒であった。

もう一つの目玉が、会合の都度「日本酒豆知識」とし作成し配布してきた「豆知識」をまとめ「蘊蓄集」として参加者に配布した。この「豆知識」2013年1月から始まり、都合28回、54頁の「蘊蓄」となっている。例えば通常は熱燗・冷酒の二つの分類だが、実は55℃の「飛び切り燗」、50℃の「熱燗」以下、5℃とびに上燗・ぬる燗・人肌燗・日向燗・常温・涼冷え・花冷え・雪冷え(5℃)というのをご存じだろうか?そのほか「本醸造」「純米」「吟醸」等のお酒の種類と定義、木の桶から始まった醸造用仕込みタンクの歴史などなど、日本酒の席を賑やかす蘊蓄の数々が入っている。

参加者は19名、ドタキャンも当日の飛入りも、そして大田稲門会に入会したての新会員の参加など大賑わいの酒の会であった。(磯部記)

カテゴリー: 18.日本酒愛好会, 3.部会・研究会・親睦サロン パーマリンク