12月4日(木)、大田稲門会では宝塚歌劇・宙組公演、ミュージカル『PRINCE OF LEGEND』と、レヴューショー『BAYSIDE STAR』を9名で観劇しました。参加者のうち男性は5名。2000名のうち99%が女性客でしょうか、我々男性は明らかに少数派であり、その立場だからこそ見えてくる宝塚の面白さを強く感じる観劇会となりました。今回は新トップスター男役・桜木みなと、トップ娘役・春乃さくらのお披露目公演でもあり、特に記念すべき一日でした。
第1幕『PRINCE OF LEGEND』は、「宝塚が全力で少女漫画の世界を作り上げている」という印象でした。総資産数兆円“朱雀グループ”御曹司のセレブ王子・朱雀奏(桜木みなと)が、聖ブリリアント学園の少女・成瀬果音(春乃さくら)に一瞬で恋に落ちるところから話がスタートします。やがて、ヤンキー界のカリスマ王子・京極尊人(水美舞斗)を始めとした圧倒的なルックスを誇る大勢の“王子”たちが次々と集まり、学園で3年に1度開催される「伝説の王子選手権」で“伝説の王子”の座を勝ち取るべく、バトルを繰り広げます。令和時代の今、現実性で捉えようとするとメチャクチャ戸惑いますが、「夢」として受け取った瞬間、本来あり得ない世界観が成立しました。
このありえない夢の世界に途中から慣れ、物語に自然と引き込まれていき、そして気づけば自ら王子を品定めしている自分がいました。還暦を過ぎたいい年をした男(私)が、真剣に王子選抜を見守っている・・・・その事実自体が、この作品の力を物語っています。
桜木みなとは、威圧感で押す男らしい従来型の男役像とは明らかに異なり、やさしく柔らかな表情で「少女漫画の理想の王子」を成立させていました。長年宝塚を知る人ほど、その新しさを実感すると思います。春乃さくらも、強さと脆さを併せ持つヒロイン像を丁寧に表現し、恋心がにじむ演技が印象的でした。
第2幕『BAYSIDE STAR』では一転して、大人の雰囲気漂う華やかなショー。マルセイユ・サンフランシスコ・神戸など世界の港町を舞台に、ロマンティックで艶やかな場面がハイビートの音楽に合わせて次々と展開されます。桜木みなとの都会的でノーブルな魅力が最大限に発揮され、宙組生のエネルギッシュな踊りが舞台全体を鮮やかに彩りました。迫力満点のロケット(ラインダンス)も大きな見どころで、大きな拍手が送られました。
観劇後は劇場ロビーのクリスマスツリー前で記念撮影し、その後、イルミネーションを楽しみながら「マイアミガーデン」へ移動し、イタリアンコース料理を囲んで談笑しました。舞台の余韻を語り合いながら、温かく和やかな時間を過ごしました。
少女趣味と大人の美意識を男性目線で体感できた今回の観劇会。宝塚の奥深さを改めて知る貴重な体験となりました。
平井達哉(87教育)








