<訪問先>:横山大観記念館~子規庵~ねぎし三平堂
→「東西古今の文化の潮…」と縁浅からぬワセダゆえ、上野周辺で文化の香りを楽しんできました。まずは不忍池に近い「横山大観記念館」、大観の旧居をベースにしたもので部屋や庭の造りの随所に大観の意匠や趣向が活かされています。記念館のスタッフの方の説明を伺い参加者からも感嘆の声があがります。私もさらに大観が好きになりました。
→その後の昼食は豆富料理(豆腐でなく豆富だそうです)で名高い鶯谷の「笹乃雪」です。豆富料理もヘルシーと評価されたのか外国人客も数組います。メンバーも豆富料理のバリエーションを堪能し、腹ごしらえのあとは「子規庵」に向かいます。
→現在の「子規庵」は昭和25年に再建されたものですが、古いたたずまいの玄関をくぐれば明治の雰囲気を感じます。子規が終焉を迎えた部屋からは窓越しに糸瓜も目に入ります。病床の子規にとって目に見える世界は部屋から眺める庭と空だったわけです。今ならばインターネットで世界と繋がることでどんな俳句が生まれたことでしょう。いや「写生」を唱える子規はネット利用に否定的だったかもしれません。門人達と句会の行われた部屋で説明用のビデオを見た後は庭に出て「子規庵」の趣を味わいました。
→さて、今回の訪問のトリは「ねぎし三平堂」です。展示室のある二階にあがる途中から聞き覚えのある懐かしい三平師匠の声が聞こえてきます。展示室内では得意ネタの「源平盛衰記」のビデオが上映されていて、皆座布団に座りくつろぎながら師匠の芸を楽しみました。私自身も子どもの頃にテレビで見たテンポの速いあの芸風です。寄席からテレビへと大衆の娯楽が変化していく時代ならではの落語家だったのだと感じました。
→また、この日(令和元年11月10日)は天皇皇后両陛下の即位祝賀パレードも行われました。両陛下のように沿道の国民から祝福の大歓声を浴びることはありませんでしたが、気持ちのよい秋の陽差しを浴びて私たちも帰路につきました。
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