「この指とまれ」新企画<語り合う読書会>第一回開催

9月12日(金曜日)、田園調布せせらぎ会館にて、『この指とまれ』企 画、「語り合う読書会」の第一回が第一回が開催されました。

秋の涼しい読書のはずが、このクソ暑さにもかかわらず、10名(主宰者含む)の参加者全員が名著 とはいえ難解なカミュの「ペスト」を完読して出席。お一人お一人が個性溢れるご感想を述べられました。議論は、主人公医師リウーの反抗と誠実の意味、ナチ占領下にあったパリにおけるカミュのファシズム批判などへと話が盛り上がり、大変充実した読書会になりました。

皆さん、他の方のご意見に真剣に耳を傾けて、終了後のフィードバックでは、再読の方も初めての方も貴重な体験だったとのご感想を寄せて下さいました。会の最後には、最も美しいシーンをお一人に朗読していただきました。

一方、司会者がカミュが好き過ぎて、<不条理>の内容吟味、3冊の異なる翻訳本のフランス語原文との齟齬など指摘が詳細にわたり、

「私、もっと話したかったのに〜。司会者話し過ぎ!」とのご不満の声もあり、司会者としては大いに反省しているところです。

次回は、<世界を科学で切り拓く、いわばインタビュー小説>です。

司会者の話は最小限にして、ディスカッション形式で進めてまいります。

次回も是非、本音トークの醍醐味を味わいにいらして下さい。

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