5月14日(月)定例句会(第153回)を行いました。
皆さんの一句です。
整列し薫風送る苗の群れ 張本昌弘
バーベキュー蠅を見張の爺と婆 金谷 昭
キャンパスに部員募集の風薫る 塩浜裕夫
欲なんぞ無いという嘘風薫る 小椋香織
住むような気持で探す墓苑初夏 藤原恋水
サングラスかけて自分と別れけり 伊藤彌生
アップルパイ五等分して子供の日 服部輝雄
薫風にジーパン穿けば若返り 金森捷三郎
艶々と色気輝く柿若葉 磯部伸郎
安普請愚妻と住めば夏座敷 菊池 哲
我家にも小振りながらの夏兆し 小原勝美
太平洋一望蒼天風薫る 前野美枝
新調のリュックとズック風薫る 中村朋子
未来へも過去へも扉青葉木菟 久光野梨子
ひとりごと返事は蠅の羽音のみ 宗 寿美子
廃線の高き鉄橋谷若葉 島田雅雄
引き続きまして、6月11日(月)第154回定例句会の
皆さんの一句
天瓜粉その香と場面懐かしむ 金谷 昭
幼な子は天使の香り天花粉 塩浜裕夫
三鷹にも三年住みぬ桜桃忌 西 聰
嬰(やや)の手を産着に通し天花粉 藤原恋水
梅雨の晴れ間満艦飾の団地群 伊藤彌生
紫陽花や雨に打たれてあらばこそ 金森捷三郎
梅雨晴れに乙女の匂い朝ぼらけ 菊池 哲
梅雨晴れて訳も用事も無く散歩 小原勝美
天花粉子宝なりと良く言ひし 前野美枝
更衣父の形見のたたみ皺 島田雅雄
7月は、14周年の記念句会です。
日時=7月28日(土)12:00~
場所=「銀座アスター」蒲田賓館(03-3733-8575)
兼題=「海の日」「20周年祝句」+雑詠=3句
なお、9月には第14号若葉句集(20周年記念号)を
発行予定です。
島田 記