わかば俳句 吟行句会の報告

11月12日(日)第147回は早稲田界隈の吟行に行ってきました。
我々の吟行句会では珍しく晴天に恵まれ、楽しい句会になりました。

皆さんの一句
冬日受けピエタの像やすらかに  張本昌弘
古池や山茶花揺らぐ芭蕉庵    金谷 昭
細川は神田川へと冬の水     塩浜裕夫
洞窟の白きマリアや冬紅葉   服部輝雄
老侯が見つめる塔に冬陽かな   金森捷三郎
寒天を強く指さすカテドラル   磯部伸郎
木枯や胸突坂をかけおりる    菊池 哲
志持ちし日のあり冬ぬくし       中村朋子
カテドラル聖歌のひびく冬日和  島田雅雄

 

12月11日(月)第148回は本年納めの句会になりました。
場所は「東京のぞみ教会」で開催しました。

皆さんの一句
毛糸編む妻の背中は丸味おび       張本昌弘
天皇の誕生日なり旗はなし        金谷 昭
鴨渡る思ひ悲しや拉致家族        塩浜裕夫
鈴懸けの小径落葉に埋もりぬ       西 總太郎
寒鴉群れて夕日は万華鏡         小椋香織
草枯れて色なき庭にひとり立つ      服部輝雄
鯛焼を分け合う幸や老二人        金森捷三郎
来年の予定重なり手帳買う        磯部伸郎
鴨の群れ光る水面に乱れなし       菊池 哲
冬蒼き宙(そら)独り占めス-パ-ム-ン 小原勝美
理髪店主(あるじ)暇にし町師走     前野美枝
さりげなく癌と言ふ君冬日和       島田雅雄

新年句会は、1月8日(月)「洗足池図書館」の予定です。

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