稲荷山古墳・忍城址見学

 8年ぶりに埼玉県の稲荷山古墳を訪問しました。前回2016年との違いは2点ありました。まずは傷んでいた稲荷山古墳がきれいに修復されていたことです。その上部に登れるようになり、当時の人々と同じようにあたりを眺め八重桜と菜の花がまだ残る春の好日を楽しむことができました。そしてもうひとつの違いは稲荷山古墳の存在を全国に知らしめた、あの国宝の鉄剣(雄略天皇の銘が残る!!)が保存処理上の理由で複製品展示に変更されていたことです。1~2年で本物の展示に戻るそうですが残念なことです。

 学芸員さんによれば、このあたりの前方後円墳はみな同じ方法を向いています(他の地域では向きはバラバラ)。また周囲にある多くの前方後円墳群にあって唯一の円墳(前方後円墳より古い形式)で大きく目立つ丸墓山古墳の築造理由などについてはまだ解明されていません。この次8年後?に行くときにはこれらの謎が明らかになっていてほしいものです。

 そして近くにある忍城(おしじょう)址にも足を延ばしました。映画「のぼうの城」の舞台となった忍城は丁寧に復元された3層の櫓が見事で当時の城内の雰囲気を漂わせています。もっとも私は当時の忍城を実際に見たわけではありませんが…。

 春の陽も傾き始め、東京近郊のよいところを再発見した思いを参加者と語りつつ帰途につきました。

                      (薄根義信 記)

     

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