遅くなりましたが、9月11日(月)第145回定例句会の皆さんの一句
なお、今月から
磯部伸郎さん、上田晶美さん、宗 寿美子さんのお三方が
入会されました。
干し柿は今年もしっとり祖母の味 張本昌弘
人去りて団栗の音山の家 金谷 昭
白内障癒えて見上げる月今宵 塩浜裕夫
団栗の独楽を廻して日暮まで 西 總太郎
つやつやと団栗独楽はただ転げ 小椋香織
一つ減り二つ減りして吊し柿 藤原恋水
百匹の大きさ揃ふいわし雲 金森捷三郎
ハゼ釣りの背中におりる航空機 磯部伸郎
エアポート離陸着陸鰯雲 菊池 哲
鰯雲子らには子らの自由あり 前野美枝
伝ふべき言葉探すや鰯雲 中村朋子
何もかもリセットしたい鰯雲 上田 晶
山静謐青に泳げよいわし雲 宗 寿美子
武士(もののふ)も踏みし団栗切通し 島田雅雄
おかげさまで「若葉句集」第13号を発行しました。
引き続き、10月9日(月)第146回定例句会の皆さんの一句
秋の声振り向けば利根暮れてをり 張本昌弘
天晴れて登る山峡秋の声 金谷 昭
捕らわれし猪(しし)悔しげに大暴れ 塩浜裕夫
拾う人無くて銀杏散り敷きぬ 西 總太郎
海の名を持つ凹凸や望の月 小椋香織
戻されて跳ねて散りゆく籠の虫 藤原恋水
白粉を鼻に一筋踊の子 服部輝雄
盆踊り上気した顔ほつれ髪 金森捷三郎
銀座裏二心なき秋の声 菊池 哲
輪踊りの老人ホーム和みけり 前野美枝
ピアスして太鼓の名手秋祭 中村朋子
秋の声ヘッドライトを消して聴く 上田 晶
群青に波紋寂しき秋の声 宗 寿美子
袈裟掛けの松をふきわけ秋の声 島田雅雄
11月12日(日)は吟行句会(早稲田界隈)を予定しています。