劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観劇

2026年6月4日、演劇を知る会では第14弾
劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観劇しました。

本作品は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を原作としたミュージカルです。主人公がタイムマシン「デロリアン」で過去へ戻り、若き日の両親と出会うことで巻き起こる騒動を描いています。

舞台では、プロジェクションマッピングや最新の舞台技術が効果的に用いられ、映画の世界観が見事に再現されていました。

特にデロリアンがいきなりステージ上に姿を現した瞬間は、客席がどよめき、観客は一気に四季ワールドのど真ん中へ連れて行かれたのでした。

また、劇団四季の魅力の一つは、舞台を正面だけでなく壁面や天井まで使い切る大胆な演出にあります。今回もその特徴が存分に発揮されており、空間全体がその世界観を表現していました。

「総合芸術ってこういうことをいうのかな」と思う瞬間を何度も味わうことができました。

場面転換の技量は、おそらく世界トップクラスではないでしょうか。

大きな音にびっくりしていると、そのわずか数秒の間に舞台がフルチェンジしているのです。

この驚きの連続は、ぜひ味わっていただきたいところです。

また、出演者による歌唱力、演技力はもちろんのこと、躍動感あふれるダンスシーンも大きな見どころです。その動きはまさにアスリートそのもの。鍛え抜かれたダンスパフォーマンスは、誰の目も釘づけにしてしまう、そんな迫力がありました。

観劇後は、近くのマグロづくしのお店で懇親会を開催しました。

美味しい魚と飲み放題のお酒を楽しみながら、作品について語り合いました。

そこには、私たちもデロリアンに乗って学生時代に戻ったとしか思えない時間が待っていました。

今回はあえて、

「この作品の主人公は誰だと思いますか?」

「この作品の主題は何だと思いますか?」

という問いを投げかけてみました。

すると皆様、実に楽しそうにそれぞれの感想を語ってくださいました。

特に興味深かったのは、「この作品の主人公は誰か」という問いへの答えです。

主人公のマーティを挙げる方もいれば、父親ジョージだという方もいました。また、発明家ドクこそ物語を動かしている中心人物だという意見もありました。

さらに驚いたのは、

「若き日のお母さんではないでしょうか」

という意見です。

これには会場から

「なるほど!」

「確かにそうかもしれない」

という声も上がり、大いに盛り上がりました。

私はまったく思いつかなかったのですが、言われてみれば確かに物語の重要な鍵を握っている人物です。

見る人によって主人公が変わる。そして、その違いについて自由に語り合える。これは実に面白いことだと思います。

また、映画版をご存じの方からは、

「エンディングが映画とは少し違う」

「この場面の脚本は映画版とは変わっている」

といった指摘も飛び出しました。

私はその記憶の確かさに驚かされるばかりでした。

作品のどこに心を惹かされたのか、その視点の違いをうかがうのもまた楽しい時間でした。

皆様、本当にユニークなコメントばかりでした。

ちなみに私は、

「主人公は過去へ戻った時、どうしてお父さんをもっとかっこいい人にしようとしなかったんだろう」

などと、あまりに個人的な感想を述べてしまい、

「それは脚本を変えないと気に入らないっていうことなんじゃない?」

と突っ込まれてしまいました。

会場は大笑い。

これもまた楽しい懇親会のひとコマとなりました。

マグロとお酒を前に飛び交う感想は実に多彩で、話題は尽きませんでした。

観劇の楽しさは、舞台そのものだけではありません。

「あの場面を私はこう見た」

「あの人物のあのセリフが印象に残った」

そんな語らいを通じて、新しい発見が生まれることも少なくありません。

ぜひ次回は皆様もご一緒に観劇し、作品について自由に語り合う楽しい時間を共有できればと思っております。

演劇を知る会 川田葉子

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