日 時 2026年2月18日(水) 18時30分~19時30分 場 所 大田区消費者生活センター 研修内容 蒲田切子の魅力について 担当講師 鍋谷 孝氏 参加者 13名(講師1名+参加者12名)
本研修では、講師の鍋谷氏より、江戸切子の伝統技術を継承しつつ独自の進化を遂げた「蒲田切子」の歴史と技術、そしてその背景にある思想についてご講義いただいた。
導入部分として、江戸時代から始まる切子の歴史、江戸切子の技法について教えていただき、蒲田の地で蒲田切子が歩んだ歴史について、鍋谷氏ご本人の経歴とともに発表していただいた。
1989年にガラスの世界へ入った鍋谷氏は、専門書の記述に刺激を受けてオリジナル切子の制作を開始。2000年には大正・昭和初期の蒲田のものづくり文化に出会い、「蒲田モダン切子」を経て、2010年に現在の「蒲田切子」へと名称を改め、地域に根差したブランドを確立した。技術面では、伝統的な江戸切子の「削る・磨く」技法に加え、サンドブラストと磨きを組み合わせた独自の「浮彫(うきぼり)」を用いる点が特徴である。
デザインの根底には「使うための生活工芸品」という視点があり、持ちやすさや食卓への馴染みやすさが追求されている。また、乳白色の切子模様を「月の光」に見立て、縄文時代から続く日本人の自然信仰や精神文化を現代の技術と融合させるという、非常に深い哲学に基づいた制作姿勢が示された。
参加した13名からは「非常に面白かった」と感銘を受ける声が多く上がり、地名と作品を一体化させた「ものづくりから生まれる街づくり」の重要性を学ぶ、大変有意義な時間となった。
次回ビジネス研究会研修 特別講演
2026年3月25日(水)18時30分から19時30分 大田区消費者生活センター
講師:松本 彰 氏 (白洋舎 特別顧問)





